しょせんこんなもんだと思うけれど・・・
世の中ってぇやつは いつもこんなもんだと思うけどさ 懲りずに―― また、惚れちゃった!
世の中は 常(つね)かくのみと 思へども かたて忘れず なほ恋ひにけり (作者未詳 巻十一の二三八三)
>>解説 恋というものの宿命を歌った歌。「なほ恋にけり」を「また恋してしまった」ととらえて、俺って懲りないヤツだなという三枚目風に訳してみた。わかちゃいるけどやめられない・・・という感じである。恋と失恋、生別れと死別れを繰り返して、人は生きてゆくのである。