このページは、「小さな恋の万葉集」に発表した訳文をかかげたページです

恋歌-77
 

しょせんこんなもんだと思うけれど・・・

世の中ってぇやつは
いつもこんなもんだと思うけどさ
懲りずに――
また、惚れちゃった!

世の中は
常(つね)かくのみと
思へども
かたて忘れず
なほ恋ひにけり
(作者未詳 巻十一の二三八三)

>>解説
恋というものの宿命を歌った歌。「なほ恋にけり」を「また恋してしまった」ととらえて、俺って懲りないヤツだなという三枚目風に訳してみた。わかちゃいるけどやめられない・・・という感じである。恋と失恋、生別れと死別れを繰り返して、人は生きてゆくのである。


 
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