なるべく多くの人に、大学における講議内容を
知ってもらいたいと思います。
そうか、上野先生はこんな話を大学でしているのか…
と見てください。

国文学講読 (一)
 受講して「えっ、『万葉集』ってこんなにおもしろかったの!」と思ってもらえれば、教授者(上野)これを無上の悦びとする。
 ために、『万葉集』の香具山関係歌を丁寧に読みながら、そのの作品世界に迫りたい。前期はまず手始めに、教授者が、『万葉集』の解題を行なう。<『万葉集』の名義><成立の事情><各巻の構成><標目・部立・題詞・左注><国歌大観番号><四期時代区分><巻1、2の性格>などの解説を行なう。解題と平行して発表のグループ分けや、発表の手順の確認をする。さらにこの時、発表をするための勉強法などを指導して行きたい。

 五月の下旬からは、いよいよ各グープの発表がはじまる。発表準備は丁寧に、発言は大胆に、そして何よりも好奇心をもって、講読に参加して欲しい。

配当年次 2・3・4年次
テーマ 万葉集の香具山の歌を講読する
評価方法 授業の進捗状況や、発表内容を見て検討する。
テキスト 鶴久編『訳文 万葉集』(おうふう)1993年
注意事項 上野誠『万葉体感紀行』(小学館)2004年授業の最初に、
受講の注意をするので必ず出席のこと。
演習 I (一)
 じわりとわかるいいしれぬうれしさ・・・そんな喜びを受講生の一人一人に授けたい。本年度は、巻11を丁寧に読んでゆこうと思う。旋頭歌や短歌を読みながら、まずは解釈の基本を学び、そしてそこに現れている心情を探る。基本さえ守れば、後は受講生一人一人の感想を自由に述べてもらいたい、と考えている。実は、私自身、受講生の意見にハッとさせられることもある。まあ、不思議な恋歌に出逢ってください。

 この巻は目録によると「古今相聞往来上」と書かれている。本年度は、旋頭歌と正述心緒を読むことになるだろう。しかも、それらには「人麻呂歌集」の歌々が多く含まれている。この「人麻呂歌集」をどう見るかは難題。研究者によって、大きく見方が分かれる別れるところである。また、歌を激しい恋心の表れと見るか、宴会での戯れ歌と見るかも、意見が分かれるところ。そのあたりは、丁寧に注釈して、議論を深めてゆくしかない。研究に感性を持ち込むのは禁物だが、同じ歌でも人によって取り方は違う。発表には厳密を求めるが、歌は一人一人味わって欲しい。

配当年次 3・4年次
テーマ 万葉集の巻11を読む
評価方法 発表と質疑応答によって評価する。
テキスト 鶴久・森山隆編『万葉集』(おうふう)2001年
注意事項 上野誠『万葉体感紀行』(小学館)2004年
授業の最初に、受講の注意をするので必ず出席のこと。
発表準備は丁寧に、発言は大胆に、
そして何よりも好奇心をもって、講読に参加して欲しい。
演習 II (一)
 卒業論文の指導を行なう。卒業論文は、大学生活の総決算とも言えるものであり、悔いの無い卒業論文を書いて、有終の美を飾ってほしいものである。そのための個別指導・報告会などを年間を通して行なうことにしている。

4月・・・・・・・・・・・・合同指導会(各自に与えた課題からテーマを絞りきる)
5・6月・・・・・・・・・個別指導・合同指導会(論題の決定)
7月・・・夏休み前の卒業論文指導会(夏休み中の研究についての指導を行なう)
夏休み・・・各自の研究を深化させること
9月・10月・・・合同指導会・個別指導/実地踏査
11月・12月・・・中間報告/卒業論文提出
1月・・・卒業論文発表会と次年度卒業論文提出者との交流会
2月・・・卒業論文口頭試問/

配当年次 4年次
テーマ 卒業論文の指導
 (上代文学および世界遺産を中心とする)
評価方法 卒業論文作成過程の取り組み方を評価する。
テキスト 『万葉民俗学を学ぶ人のために』(世界思想社) 2003年
注意事項 指導については、そのつど時間と場所を指定するので、
間違いの無いようにしてほしい。
国文学史 I
 作品を成立順に並べ、作者と内容を説明するといったオーソドックスな授業はしない。第一、「国文学史」を記述するなどということが果たして可能なのだろうか。そこで、本授業では、作品と作品を生み出した人間、それをとり囲む社会との関係を歴史的に俯瞰する方法を模索するところから、はじめようと思う。そのうえで、古代前期の文学史の諸問題を個別に論じてゆくという方法で、授業を進めてゆきたい。つまり、テーマを決めて、個別に問題を解決しながら、日本の文学の歴史を考えてゆこうと思う。
  • 「国文学史」とはなにか(史の記述)
  • 歴史社会学派の構想した国文学史
  • 折口信夫の考えた国文学の発生(巨大な仮説)
  • 口承から記載へ(言霊について)
  • 韻文と散文の発達(日本語表記の難しさ)
  • 文学意識の形成(文雅士)

※講義の力点をどの項目に置くかは、受講生と相談をしながら決めたいと考えています。

配当年次 3・4年次
テーマ 古代日本神話の特性
評価方法 論述式の試験を予定している。
テキスト 武田祐吉校訂・中村啓信補訂『古事記』(角川ソフィア文庫) 2000年
注意事項 各論の文献については、授業時に指示する予定です。
国文学史 III
 作品を成立順に並べ、作者と内容を説明するといったオーソドックスな授業はしない。第一、「国文学史」を記述するなどということが果たして可能なのだろうか。そこで、本授業では、作品と作品を生み出した人間、それをとり囲む社会との関係を歴史的に俯瞰する方法を模索するところから、はじめようと思う。そのうえで、古代前期の文学史の諸問題を個別に論じてゆくという方法で、授業を進めてゆきたい。つまり、テーマを決めて、個別に問題を解決しながら、日本の文学の歴史を考えてゆこうと思う。
  • 古代文学の担い手たち(官人・貴族・女房)
  • 花鳥風月の文学史
  • 庭園文化と『万葉集』(場の論)
  • 万葉びとの生活空間と歌(宅と庄)
  • 大伴家持と日記文学のはじまり(歌日記から読ませる日記へ)

配当年次 1・2・3・4年次
テーマ 国文学史の諸問題
(古代前期の韻文を中心に、日本文学の伝統を俯瞰する)
評価方法 試験によって評価する予定。
テキスト 『万葉体感紀行』(小学館) 2004年
注意事項 本授業は、国文学の入門的な役割を果たすものである。
したがって、受講の態度などについては、厳しい指導を行う。
参考書等については、授業中に指示を与える。
神話伝承論
 そも、「神話」とはなんぞや。そも、「伝承」とはなんぞや。そんな概念規定から初めて、 7世紀から8世紀の<神話>の歴史を考えてみたいと思います。神話をその伝承のもつ機能という面から、考察してゆきます。本年度は、「古代日本神話の特性」を取り上げて講義をします。国文学科以外からの受講も歓迎。この授業で、神話分析の手法を学んでください。
  • この授業であつかう「神話」とは何か・・・国家起源説明伝承
  • 神話の史料批判/資料の性質と深く関わる学問
  • 古事記(712)と日本書紀(720)は八世紀前半の資料/どこまで遡る
  • 神話研究のための史料批判/古事記の成り立ちを考える
  • 律令国家の歴史書、史への関心/風土への関心・・・風土記
  • 天武天皇の修史事業
  • 古事記の序文の性格・・・上表文のかたちをとっている
  • 古事記の序文が語る古事記の成立過程
  • 稗田阿礼の役割(誦習者)
  • 太安万侶の役割(筆録者)
  • 口承から書承へ

配当年次 1・2・3・4年次
テーマ 国文学史の諸問題
(古代前期の韻文を中心に、日本文学の伝統を俯瞰する)
評価方法 試験によって評価する予定。
テキスト 『万葉体感紀行』(小学館) 2004年
注意事項 本授業は、国文学の入門的な役割を果たすものである。
したがって、受講の態度などについては、厳しい指導を行う。
参考書等については、授業中に指示を与える。
実地見学・踏査 I (一)

今や、国文学科の名物授業となった実地見学・踏査!遊びに学び、学びに遊んで、単位を習得してください。この授業は、古典や近・現代文学にあらわれる故地を実際に訪ねたり、伝統芸能にふれるなどの体験を通じて、文学や芸術・芸能に関する観賞眼を養い、感性を研くことを目的として、創設されました。教室で学んだ知識を実地の見学・踏査でさらに深め、自らの五官で体験し、学習を進めるのが特徴です。とくに、大学の立地する古都・奈良にちなんだ<文学作品理解のための実地踏査><博物館・美術館の見学><伝統芸能の観賞><祭りや民俗芸能の見学><講演会><ビデオ観賞>を行ないます。また、以上の見学・踏査を行なうための教室での授業(座学)も行ないます。

昨年度は奈良公園文学散歩・美術館めぐり・飛鳥文学散歩・万葉文化館見学などを行ないました。今年度は・・・。 履修者は、指定を受けた実地見学や踏査に参加し、<参加カード(兼、レポート)>を担当教員に提出するとポイントを得ることができ、このポイントがたまると単位の認定が行なわれます。<参加カード>はその回の担当教員が配布し、その回の担当教員に提出します。その後、<参加カード>は担当教員から返却されますが、返却された<参加カード>は履修者で大切に保管してください。

配当年次 1・2・3年次
テーマ 実地の見聞を通して、日本文学や日本文化に対する理解を深める。
評価方法 この授業はポイント制で行ない、一回の見学・踏査は原則として
半日で1ポイント、全日で2ポイントで、10ポイントで単位を認定します。
テキスト 使用しない。
注意事項 ポイントのつく見学・踏査・行事は、実施の1週間前までに、
担当教員が国文共同研究室の前に掲示しますので、
掲示の見落としのないようにしてください。
なお、交通費・入館料・入場料は原則として、実費負担です。
なお、見学・踏査・行事は、原則として土曜日の午後か、
日曜日に行ないます。
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